Discography -masaki sakamoto's web site-

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masaki sakamoto's web site Last Updated 2019-08-13

Music for Daydreams
Ken Ishii presents Metropolitan Harmonic Formulas
2012/2/8 released

テクノゴッド Ken Ishiiのプロジェクト"Metropolitan Harmonic Fomula"のアルバム。シーンを超越し、菊地成孔やjazztronik、Emi Meyer、Masaki Sakamotoなど多彩なジャンルのアーティストとコラボした注目作。

A Little Piano、Fizzy Lifeにて参加

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Featuring artists: Naruyoshi Kikuchi, Jazztronik, Emi Meyer, Masaki Sakamoto, Tokyo Black Star

1. Can You Feel It (feat.Naruyoshi Kikuchi)
2. Spring Fever
3. A Little Piano (feat.Masaki Sakamoto)
4. Fizzy Life (feat.Masaki Sakamoto)
5. Equinox (feat.Emi Meyer)
6. Scapula
7. Il Luminacio
8. Midnight Supremacy (feat.Tokyo Black Star)
9. The 4th of January
10. Light in The Solitude (feat.Naruyoshi Kikuchi)
11. After The Rainstorm (feat.Jazztronik) (Album Mix)

Alien Symphony
ATOM™ & MASAKI SAKAMOTO
2010/5/19 released

神経内科医マサキ・サカモトと、チリの奇才アトム・ハート(セニョール・ココナッツ)による強烈タッグ!二人のエイリアンによるキッチュなポップスウィーツ。
3年の歳月をかけてサンチアゴと東京とで作りこまれた、最先端の「デジタル」と「アナログ」の徹底したハイブリッドがなし得る驚愕の高音質!
二人のエイリアンの遭遇する・・・・・未知なる音像。

参加アーティスト:コシミハル、コッペ、クリス・モスデル
(CDのみ限定発売)

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Guest musicians: Miharu Koshi, Chris Mosdell and Coppé

PROLOGUE
1. Tuning in
THE BODY SUITE (as for the physical contact)
2. Body Fluid (first movement)
3. Body Secret
4. Body Fluid (second movement)
5. Body Chop
BONJOUR MADEMOISELLE HUMANOÏDE (as for the emotional contact)
6. Bonjour mademoiselle Humanoïde (first movement)
7. La danse excentrique
8. Premières amours
9. Bonjour mademoiselle Humanoïde (second movement)
NAUGHTY SCIENCE (as for the rational contact)
10. Ding Dong
11. Naughty Science (first movement)
12. N20 (inhale) (first movement)
13. Naughty Science (second movement)
14. Ding Dong Chop
15. Acid (chemistry)
MISS ETERNITY (as for the metaphysical contact)
16. In Cosmological Seas
17. Miss Eternity (first movement)
18. Geodesic
19. Miss Eternity (second movement)
20. Miss Eternity (third movement)
21. Miss Eternity (fourth, geodesic movement)
FOREIGN TONGUES (as for the spiritual contact)
22. N2O (exhale) (second movement)
23. N2O (elevate) (third movement)
24. N2O (speak) (fourth movement)
25. Foreign Tongues (first movement)
26. Foreign Tongues (back in time) (second movement)
CLOSE ENCOUNTER (as for the musical contact)
27. Close Encounter (approaching) (first movement)
28. Close Encounter (second movement)
29. Close Encounter (third movement)
30. Close Encounter (fourth movement)
31. Close Encounter (fifth movement)
32. Close Encounter (Leaving) (sixth movement)
33. Kosmischer Atem
34. Cosmoparticlefunk (first movement)
35. Cosmoparticlefunk (second movement)
36. Alien's Delight (first movement)
37. Leçon d’amour
38. Alien's Delight (second movement)
THE BODY SUITE II (as for the last physical contact)
39. Body Fluid (third movement)
40. Body Fluid (fourth movement)
EPILOGUE
41. Tuning out


METEOR SHOWER from "Alien Symphony"
ATOM™ & MASAKI SAKAMOTO
2010/5/12 released

"Alien Symphony" EP
iTunes Music Store限定音源(CDバージョンと完全別バージョン)

参加アーティスト:コシミハル、コッペ、クリス・モスデル

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Guest musicians: Miharu Koshi, Chris Mosdell and Coppé

1. The Body Suite
2. Bonjour Mademoiselle Humanoïde feat. Miharu Koshi
3. Naughty Science feat. Coppé
4. 4.08 Minutes with Miss Eternity feat. Miharu Koshi
5. N2O
6. Foreign Tongues
7. Close Encounter
8. Cosmoparticlefunk
9. Alien's Delight


スペースインベーダー2008
Various Artist
2008/12/3 released

ATOM™ & MASAKI SAKAMOTOによる初コラボ曲、"COSMOPARTICLEFUNK" 収録

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1. SPACE INVADERS 2003
2. INVADER HOUSE
3. GAME OVER
4. SPIRAL FLOW
5. DEFENDER (EARTH ATTACK MIX)
6. SKID KID
7. THEME FROM SPACE INVADERS
8. EASY FUNKSHIP 106
9. COSMOPARTICLEFUNK by ATOM™ & MASAKI SAKAMOTO
10. DIGGING MY SCENE
11. I.N.V
12. FAMIVADER (HIFANA恋ンゲームMIX)
13. OVER (ESHERICKS SPACE INVADERS REMIX)


DEATH NOTE×DEATH NOTE the Last name×L change the WorLd original soundtrack Triple Club Re-mix
Various Artist
2008/2/27 released

映画「デスノート」リミックス集。リミキサーとして参加。"memo paper-Masaki Sakamoto Remix-"収録

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1. a heart attack-Yukihiro Fukutomi Remix-
2. disturbance~make a noise in the world-Crude Reality Remix-
3. be cute-The mfs mix-
4. Dear-AKAKAGE’s Hare Toki-doki Kumori Remix-
5. sad man~the dignity of man-pure love-Jazztronik Remix-
6. memo paper-Masaki Sakamoto Remix-
7. the Last name-DJ MAAR’s TRIANGLE Remix-
8. a heart attack-meltdown mix-
9. near-DJ TOMO Remix-
10. stranger~parental love-9SoDNtLn.00:29-
11. Logic~a Challenge~Make a Noise in the World-Ken Ishii Remix-


ENDOTONES
MASAKI SAKAMOTO
2007/8/8 released

masaki sakamoto ソロアルバム。

「まー君!メチャクチャ聴きやすいよ!滋味溢れてるよ!!」
レーハラカミ

参加アーティスト:ATOM™, Co-Fusion, レイハラカミ, ユカリシャス, コッペ, 大口純一郎, 加藤崇之, 是安則克, 早川徹

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Guest musicians: ATOM™, Co-Fusion, Rei Harakami, Yukalicious, Coppé, Junichiro Ohkuchi, Takayuki Kato, Norikatsu Koreyasu, Toru Hayakawa

1. See You
2. Body Fluid v.1 feat. ATOM™
3. 9018 feat.Co-Fusion
4. Best in Me feat. Yukalicious
5. Pacific
6. Dekiai
7. I want to sleeve paw
8. Infant Lounge
9. Grid
10. Mr.Shouzou Toreishi
11. Lisa
12. Naughty Rollin’ v.1 feat. ATOM™

- iTunes store only -
13. Mr.Shouzou Toreishi feat. Coppé (Bonus Track)

<ライナーノーツ / 岡村詩野>
 坂本昌己の名前を初めて記憶したのは、コーネリアスのアルバム『Point』のリミックス盤『PM』(03年7月)でのことだった。コーネリアスのオフィシャル・サイトや雑誌などで公募された中から選ばれた気鋭たちによるその『PM』の中にあって、坂本の「A point RE:view MIX」の仕上がりは今聴いても頭一つ抜けている。シャープに編まれた音の断片が、機知に富んだプロダクションの中で小気味よく弾んでいる様子は、表面上のミニマリズムに惑わされることなく、あくまでヒューマンなたおやかさを湛えており、コーネリアスの本質部分を深く理解しているように感じたものだった。と同時に、坂本昌己というクリエイターの持つ視点も明確に伝わってくるものでもあった。

 しかしながら、坂本はその時点でまったくの新人というわけではなく、既にVertigeという加藤崇之、是安則克と組んだジャズ・クァルテットの一員として活動しており、『溺愛』というアルバムも02年にArt/Com Recordsからリリースされている(さらに遡れば、00年前後に地元栃木のラップ・ユニット=TEKOのサポートをつとめたこともある)。筆者が『溺愛』を手にしたのは『PM』発売以降のことだったが、それに先駆けて同年5月には、坂本龍一のJ-WAVEにおける番組『Radio Sakamoto』内のオーディションでノミネートもされており(04年にその坂本龍一のコンピレーションにも参加することとなる)、03年は坂本昌己にとって一つの転機となる年だったと言えるだろう。レイ・ハラカミとの交流に代表されるような近年の活躍については割愛するが、いずれにせよここ数年で、坂本はシャーマニズムのそれとスレスレのエクスタシーと洒脱なウィットを併存させて聴かせてくれるようなクリエイターになったと断言できる。

 そう、まさしく“エクスタシー”そして“ウィット”という表現がふさわしいかもしれない。ルーマニアの宗教学者、ミルチャ・エリアーデは自身の著書でエクスタシーのテクニックをシャーマニズムの第一義としているが、坂本が聴かせる音の恍惚はシャーマニズム、あるいはアニミズムのそれ以上にグローバルで、ある意味オプティミスティックだ。さらにはどこかに洗練されたユーモアを持つここでのサウンドを前に、エレクトロニクスとアコースティックの融和、もしくはデジタルとアナログの交配、といった陳腐な表現はきっと無意味なものとなってしまうのだろう。そのくらい、本作――坂本にとって2作目となるオリジナル・アルバム――は、音によるエクスタシーと作り手である坂本、もしくは聴き手である我々とのしなやかな対話を喚起させるような1枚だ。ゆえに、筆者は坂本の作る音にどうしようもなくヒューマンでキュートでさえあるような愛おしさを感じてしまう。彼とは一度も会ったことはないというのに。

 05年にリリースされた初作『Phut Cr@ckle Tokyo[K]』はあくまでSL@yRe & The Feminine Stoolξ名義だったので、実質的にはこれが最初のソロ作と捉えていいのかもしれないが、現役の神経内科医でもある坂本にとって、自身の名前を呈しての音楽制作は自意識を浄化させる一つの手段なのだろうか。本作にはセニョール・ココナッツのアトム・ハートやレイ・ハラカミ、テイトウワとのコラボレーションで知られるユカリシャスらゲストが何名か参加している他、Vertigeとしてのアルバム『溺愛』からのタイトル曲の焼き直しがあったり、808ステイトのカヴァー「Pacific」があったりもするが、そうしたいくつかのトピックでさえ、坂本の紡ぐエクスタティックで洒脱な音の輪廻の中では単なる情報でしかない。ここにあなたと私とがいて、音によって結ばれ、今まさに動いているという自覚。脈動する音、とはまさにこういうアルバムのことを言うのだ、きっと。

2007年6月30日 岡村詩野
/Shino Okamura

EXOTONES
MASAKI SAKAMOTO
2007/7/4 released

masaki sakamoto ソロアルバム "ENDOTONES" EP iTunes Music Store限定音源

「まー君!メチャクチャ聴きやすいよ!滋味溢れてるよ!!」
レーハラカミ

参加アーティスト:ATOM™, Co-Fusion, レイハラカミ, ユカリシャス, コッペ, 大口純一郎, 加藤崇之, 是安則克, 早川徹

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Guest musicians: ATOM™, Co-Fusion, Rei Harakami, Yukalicious, Junichiro Ohkuchi, Toru Hayakawa,

1. Body Fluid v.1 feat.ATOM TM (exclusive edit)
2. 9018 feat.Co-Fusion (exclusive edit)
3. Best in Me feat.Yukalicious (exclusive edit)
4. Pacific (exclusive edit)
5. I want to sleeve paw (exclusive edit)
6. Mr. Shouzou Toreishi (exclusive edit)


Phut Cr@ckle Tokyo[K]
SL@yRe & The Feminine Stoolξ
2005/7/27 released

「器用だし何でもこなすね。どん欲にあらゆる音楽をとり込んでいるし。その密度に驚嘆したよ。」
坂本龍一

「なおせ!坂本くん かっとばせ!カワトリー」
小山田圭吾(コーネリアス)

「ありそうでなかった感じです。こねくりまわしてるわりに仕上がりはシンプル。なんだかうらやましい二人組だなぁと思っちゃいました。」
レイハラカミ

参加ミュージシャン:坂本昌己、カワトリー、加藤崇之,、是安則克,、早川徹

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Musicians: Takayuki Kato, Norikatsu Koreyasu, Toru Hayakawa

1. Contamination
2. Tokyo Phut Crackle
3. ChachaSL[@]yRe
4. Kawatorized Dekiai Remix
5. Sakamotized Derqui Remix
6. Polka Dots&SL[@]yremoonbeams
7. 8910
8. Translayerd Retrovertigo

<ライナーノーツ / 原 雅明>
SL@yRe & The Feminine Stool ξ
 ちょうど昨日のことだが、良質なエレクトロニック・ミュージックを扱っている、ある海外のディストリビューターがEメールで送ってきたニュースレターの冒頭に、ジョン・ケージのこんな言葉が引用されていた。「あなたが音楽としての音のために耳を発達させるなら、それは自我を発達させているようです。 あなたは音楽でない音を拒否することで、多くの経験との良き関係を絶ち始めることになるのです」

 音楽ジャンルを指す言葉として“ノイズ”や“音響”や“フィールド・レコーディング”などの括りが流通してからは、「音楽でない音」のイメージも随分と変わってしまった。サイン波から針音やCDの音飛びまでが既に音楽の一部として機能している。それは、ケージの言葉をポジティヴに反映した状況なのか、はたまた、音楽的な自我が拡張し、肥大した結果なのか。

 まあ、どちらとも言えるし、どちらでも良いとも思うのだが(大振りしておいてスミマセン)、ただ、個人的な実感としてあるのは、もはや、「音楽でない音」よりも、既にあって日々増え続ける膨大な音楽のアーカイヴの方が、手つかずのままに放置されているということである。このアーカイヴと真面目に向き合ったら、まずは茫然とするしかないが、これを拒否することは、まさに「多くの経験との良き関係」を放棄することになる。

 スライ・ストーンとスレイヤーの、唐突で投げやりだが意味深でもある語呂合わせが何となく象徴するように、スレイヤーアンドザフェミニンストゥールは、この音楽のアーカイヴを相手に、シリアスになりすぎず、ユーモラスにもなりすぎずの、巧妙なさじ加減を見せる。プログラミングこそテクノを通過した後のエレクトロニカ的な組立がメインであるが、滑らかにアコースティック・ピアノやエレクトリック・ギターでレイドバックした空気を吹き込んだかと思えば、端正でグルーヴィでもあるエレクトリック・ジャズのような展開も垣間見られる。いわゆるラップトップ・アーティスト特有の冷たい表情はそこにはなく、かといって、ジャンルレスの独りよがりな陽気さや技巧とも違う音楽との対し方を感じ取ることができるだろう。

 紹介が最後になってしまったが、この絶対に一度で覚えられないアーティスト名は、坂本昌己とKawatoryという2人のアーティストによるコラボレーション・ユニットを指す。2人によって引っぱり出され、組み立て直され、再提示された音楽は、リスナーに素直にポジティヴな経験をもたらすことと思う。そして、そこからさらに発展していくだろう関係を楽しみにしたい。

原 雅明


DOCUMENTO -RADIO SAKAMOTO-
Various Artist
2004/2/25 released

わたしが選びました。(坂本龍一)

SL@yRe&The Feminine Stoolξ(坂本昌己 vs Kawatory)、坂本昌己名義にて計2曲収録。

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1. holos(HiroshiHirose:archidelic)
2. spring chimes(Miliam)
3. 蒼ざめた悲しさのテーマ(佛願広樹)
4. 森に降る跡(七尾美日)
5. 壇の浦(西原鶴真)
6. 沈黙(雲尾かずき)
7. はまゆう(中里光雄)
8. Roots of the Sapphire(遠藤雅章:Genderwayann)
9. テンガロンハット(トージ)
10. Lotus flower(大藤桂子)
11. cote(樋口大輔)
12. from Winter(二神りあ)  
13. O MAR EM PAZ(Bajune Tobeta)
14. Polka Dots & Sl@yremoonbeams(SL@yRe&The Feminine Stoolξ:坂本昌己 VS Kawatory)
15. kawatory(kawatory)
16. ZOOM(入木田タカシ)
17. the land song-music for Artelligent City(ASIAN VOICE MIX)(坂本龍一)
18. the land song-music for Artelligent City(The Landsong Re-Landing remixed by 坂本昌己)(坂本龍一)


PM / Cornelius "Point" Remixies
Various Artist
2003/7/23 released

ニート・ニート・若人(平均年齢24歳) 若人の、若人による、若人の為のニートなリスナーズ・ディライト/枠組みを突き崩し、分断して利用する解体と再編の「人間」の証明(51分25秒)。

A point RE:view MIX/ 坂本昌己 収録。

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1. another psychdelic point remix / DRITT DRITTEL
2. Kawatolius remix / Kawatory
3. Noise Of The Apache / 富岡 輝仁
4. MC Cat Genius' BomBassTic Re-bomb / Animal Family featuring MC Cat Genius
5. A point RE:view MIX/ 坂本昌己
6. free from the Point mix / DJ子供
7. The walk of Basset Hound / Panpease Records
8. Daydreaming / Kyun Baek
9. Multi-ebbing View Points (Fashion Flesh re-product)/ Fashion Flesh
10. Flugsnappare mix by Viktor Sjoebrg / Viktor Sjoberg
11. pointer remix / 井上正勝
12. Point Of View Point / 中山幸太


溺愛
Vertige
2002/11/17 released

高木幹晴-坂本昌己の双頭グループ "Vertige"による、吉祥寺「GoldenBat」でのライブ盤。

2002年3月21日録音
参加ミュージシャン:高木幹晴、坂本昌己、加藤崇之、是安則克
(現在廃盤)


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Live recorded on 21th Mar. 2002
Musicians: Mikiharu Takagi, Masaki Sakamoto, Takayuki Kato, Norikatu Koreyasu
(discontinue)

1. dekiai_blind love (Masaki Sakamoto)
2. The Island (Ivan Lins)
3. Blue In Green (Bill Evans)
4. Monika In The Park (Masaki Sakamoto)
5. Estate (Bruno Martino)


<HMVレビュー>
冒頭の音が発せられた瞬間、誰もがECM初期の音を思い出すだろう。「ホール・サウンド」の録音を標榜して、マイク突っ込みの「かまぼこサウンド」のブルーノートへの挑戦とも言える透明感溢れる音で登場したころの乾いた空気感が甦る。「美しい」。ひたすら美しいサウンドが、ジワジワと聴く者の周りの空気を清涼感に変えていく。背後から聞こえる音もピアノの音色を邪魔しないスペイシーなサウンドだ。 何者たちが創り出す音なのだろうか?デリケートでしかも「歌心」に溢れた演奏は、ジャンルを超えた「音楽」だ。イヴァン・リンスの“The Island”では、加藤のギターが口開けを飾る。坂本のピアノ同様、ここでも素晴らしく統制の取れた中にお互いの自由を確保した音空間が表出する。やや調律の怪しいピアノの音程さえ味方に付けた坂本のピアノが響く。続く加藤のソロもメロディを次々と紡ぎだす、パット・メセニー以降のギター・プレイの特徴でもある音色がオリジナルに響く。長きジャズファンも聴き逃してはいけない。師匠、大口純一郎氏のアドヴァイスで収録が決まったという坂本のオリジナル曲“モニカ・イン・ザ・パーク”はワルツ・リズムに乗った軽快な作品。ドラムの高木のリズム・キープを聴くと従来のフォービートを脱した最近の「ニュービート」が感じられる。一瞬、高柳か?!と、危惧させるオープニングのビル・エヴァンスの名曲“ブルー・イン・グリーン”。微妙な色合いを音で表現したこの作品をこのグループがどう解釈するかが楽しみだ。答えは、....。 中間部からの雨上がりの空を思わせる坂本の演奏が、グリーンのケイオスから脱し、やがて、グリーンの輝きが濃くなっていくのを見事に表現してくれる。加藤の「乱入」も色彩感をさらに高め、緑のグラディエイションの色がさらに増殖し続けていく。数え切れないミュージシャンが演奏している名曲、“イスターテ”も、クワイアットな雰囲気の加藤のギターが曲趣を盛り上げていく。じれったくなるほどのテンポで進むこの曲にはこのバンドが持つ不思議な魅力の全てが詰まっている。ヨーロッパのピアノを好きな方にも薦められるこの格調高い演奏がライヴであることはとりもなおさずこのグループ4人の実力を物語っている。淡々としていながら気がつくと心に深く染み込んでいる、そんな感じが大きくなる。